並行読書とはなにか
効果的な並行読書のやり方
並行読書のメリット・デメリット
たくさん読みたい本はあるけどほとんど読めてない。
読み出しても一冊読み終えるのにいつも時間がかかる。
効率的に読む方法があれば知りたい。
でも読書以外にやりたいことがあるし、仕事も忙しいから今まで通りの生活リズムは変えたくない。
並行読書という本を同時に読み進める方法をつかえば可能です。

この記事では、並行読書の効果的なやり方やメリット、デメリットを詳しく解説しています。
最後まで読めば、これまで通りの生活をしながら倍のスピードで本が読めるようになります。
・元書店員
・毎年10年以上、100冊以上の読書継続
並行読書とは同時に複数の本を読んでいくこと
一冊の本だけを最初から最後まできっちり読むのではなく、同時に他の本も読んでいく方法です。
朝 ビジネス書
昼 小説
夜 エッセイ



並行読書の効果的な方法
☑読書時間の目安を決める
一回あたりの読書時間を事前に決めることで集中して読める。
仮に21時~22時までは毎日読書タイムと決める



今までなんとなく過ごしていた時間が読書時間に切り替わることで価値のある時間になります。
終わりの時間をきっちり決めることで読みすぎて就寝時間が遅くなることも回避できます。
☑読書会に参加する
目的意識をもった仲間が集まる環境でふだん選ばない本を読むことで新しい刺激になる。
他の人の読書についての考え方を聞くことで視野が広がる。



☑耳の読書を取り入れる
オーディオブックならハンズフリーのため手がふさがっていても読書ができます。
車の運転中や満員電車、トレーニング中や散歩、家事をしているときなどにピッタリ。



☑スキマ時間に読む
時間を事前に確保できない場合は1日のスキマ時間をうまくつかう。
通勤時、昼食後、休憩後、入浴中、夕食後、就寝前など
並行読書のメリット
☑いろんなジャンルの本が読める
同時に複数冊の本が読めるため新しいジャンルに挑戦することができます。
たくさんの本を読むことで著者や作品ごとの細かな違いに気づけるようになる。
☑多くの知識が身につき視野が広がる
多くの本にふれることで語彙力、教養力、文章力、論理的思考力などが向上する。
読んだ内容をアウトプットすると学んだ知識が定着しやすくなります。





☑時間や場所に応じて読み分けられる
時間
・朝(通勤時)
・昼(休憩時)
・夜(就寝前)
場所
・電車、バスなどの車内
・カフェ、食堂
・お風呂、ベッド



朝 電車内 ビジネス書
昼 カフェ エッセイ
夜 自宅 小説
環境を変えると読書が進む理由は
周りに人がいる場所だと他人の目があることで集中力アップにつながります。
自宅、通勤の電車・バス内、カフェ、図書館などでも読む本をつかいわけができます。
朝の電車内でビジネス書を読んだり、夜に自宅で小説をゆったり読むのもいいですね。



何冊か読みたい本をもっておくと、いつでも柔軟に変更ができます。
☑気分転換になる
同じ本を長時間読んでいると疲れてくるため、途中で別の本に変更。
ジャンルが違うものであるほど差があって気分転換になります。



☑読書時間が増える
複数冊読むことで本を読む時間が増えていきます。
とくに移動時間や待ち時間をうまくつかうことがポイントです。
なんとなくSNSをチェックしていた時間は読書に充てることへ変更する。



☑習慣化する
1日に複数冊を数ヶ月間読むようになれば、読書が日常化していきます。
事前に読書する環境(場所、時間)を確保しておくことでスタートしやすくなります。
何時から読もうか?どこで読もうか?といった小さなストレスや迷いがなくなるためです。
スタンフォード行動デザイン研究所によると
学習を習慣化させるには「小さな学習を繰り返すこと」
多くの行動を行うためにはそのハードルを低く設定することが必要。
まずは1日2冊の最低限の目標でスタートすると続けやすくなるはずです。
時間も1冊15分程度で短く設定すればハードルが下がり継続しやすいですね。



習慣化コンサルティング株式会社によると
続けたい習慣によって定着する期間が違う。
「勉強する」「本を読む」などの行動習慣は一ヶ月程度で習慣化する。
習慣化するまでの三つの壁
反発期(1~7日)
不安定期(8~21日)
倦怠期(22~30日)
40%以上の人が反発期で挫折してしまう。



とにかくハードルを下げて続けやすい環境をいかに作れるかがポイント。
並行読書のデメリット
☑内容が混同する
同じジャンルの本だと登場人物やストーリー展開が似ていてわからなくなる可能性があります。
対策
どんな内容だったかを簡単にメモしておく。
次読むまでに間をなるべく空けずに読む。



☑理解が浅く忘れやすい
1冊をじっくり読めないため深いところまで理解しづらい。
複数冊読んでいるため内容を長く記憶しておくのが難しい。
対策
ある程度読んだらアウトプットして整理し再度理解する。
☑一冊読み切るのに時間がかかる
同時並行で読んでいくため一冊に対して集中して時間をとりづらい。
対策
読まない日をつくらずに毎日継続させることで集中して読み進められます。



☑複数冊の本をもつ必要がある
本を常に読める状態にしておくこと。
場所を変える際は本を持ち歩くことも必要です。
対策
読書専用端末やオーディオブックの併用でいつでもどこでも読めるようにする。
並行読書は2~3冊
限られた時間で読むには2~3冊前後がおすすめ。
理由としては朝、昼、夜とバランスよく読めるためです。
・朝通勤時に一冊
・昼休み時に一冊
・帰宅時に一冊



たくさんの本を並行して読むということはそれだけ本が必要になるためお金も置き場所も必要。
読書専用端末をつかえば本の数は増やさずに読めます。
読み放題サービス(Kindle Unlimited)をつかって出費を抑えて読む方法もあります。
詳しくはこちらの記事(Kindle Unlimited)で紹介しています。
Kindle Unlimitedとは電子書籍読み放題(有料)サービス


どの本を選んだらいいかわからない場合は以下を参考にしてみてください。
①興味のある本
②読む必要性に迫られた本
③ページ数が少なく読みやすい本
①興味のある本
・好きな著者の本
・趣味として読みたい本
・話題になっている本(ベストセラー、本屋大賞、芥川賞など)
②読む必要性に迫られた本
・仕事で必要(スキル、副業、人間関係など)
・生活で必要(健康、お金、住まいなど)
・将来必要(AI、投資、子育て、年金など)
③ページ数が少なく読みやすい本
・分厚い本だと読み終えられない(200~300ページ前後がよい)
・かみくだいた文章、絵や図解があって理解しやすい。
【2025年】30代がいま読むべきおすすめ本15選【ジャンル別厳選】


まとめ
並行読書をすることで時間をうまくつかえるようになり、さまざまなジャンルの本が読めます。
複数冊を同時に読むことで読書の習慣化にもなりやすくメリットが非常に多い。
効果的に読むにはスキマ時間をつかってこまめに読んだり、オーディオブックをつかっていつでも読書できるようにしておくことが必要です。
もし自分に合わないやり方であれば無理して複数冊読む必要はありません。
一番大事なのは並行読書をすることではなく読んで学び続けることです。
今日は並行読書に関しての解説でしたが、
みなさんはふだん本は近くの本屋さんやネットで購入しているとおもいます。
いまは独立系書店といって店主が一冊一冊の本を選書してつくりあげた書店がブームになっています。
下記で、東京の独立系書店をご紹介しているのでぜひご覧になってください。


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